PBFTって何?|ブロックチェーン技術で用いるコンセンサスアルゴリズム
(出典:はじめての Blockchain)
こんにちは。
本日は、ブロックチェーン技術のコンセンサスアルゴリズムで注目が集まっているPBFTについてまとめます。
PBFTとは
PBFTは、Practical Byzantine Fault Tolelanceの略で、不正なブロックの追加を防止するために用いられるコンセンサスアルゴリズムです。もう少し具体的に説明するとすれば、
コアノードにブロックの生成権限を集中させ、コアノードによる合議制において、トランザクションの承認を行う仕組み
と言えます。
PBFTには特定の管理者が必要
コアノードは信頼できる機関によって運営される必要があり、プルーフオブワークやプルーフオブステーク、プルーフオブインポータンスのように、特定の管理者を介さずに合意形成を行うことは出来ませんが、迅速かつ確実な価値の移転が可能で、要するに、ファイナリティとスループットの観点から、優れたコンセンサスアルゴリズムであると言えます。
PBFTのメリット①ファイナリティが得られる
PBFTのメリットとしては、
- ファイナリティ
- スループット
があります。まず、ファイナリティについてですが、プルーフ・オブ・ワーク、プルーフ・オブ・ステーク、プルーフ・オブ・インポータンスと違って、コアノードによる合議によって、一定のタイミングでひとつのブロックが生成されるため、ブロックチェーンは分岐せず、ファイナリティが得られます。金融分野への適用ということを考えると、ファイナリティは著しく重要なので、ファイナリティはPBFTのメリットのうちで、金融機関にとっては、もっとも魅力的なもののひとつなのかもしれません。
※ ブロックチェーン技術の文脈でファイナリティという言葉を用いる際には、常に、技術的な観点と資金決済的な観点で分けて考えるべきですが、今回は技術的な部分に焦点を当てて、説明します。
PBFTのメリット②スループットが高く高速である
さらに、2つ目のスループットですが、プルーフオブワークなどで求められる計算処理などを必要としないため、比較的高速な認証処理が可能で、結果、優れたスループットを実現することが出来ます。「3メガバンク」×「bitflyer」×「Deloitte」のPBFTを用いた実証実験では、1,500件/秒を実現していまして、これは全銀システムの1,388件/秒を凌駕する水準です。